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【作り方や手順を解説!】PRS SEの木製トラスロットカバーを自作する②〜研磨・塗装編〜

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前回はテンプレートの作成からトラスロットカバーの成形、厚み調整、ネジ穴の皿取りまでを行いました。

そちらからご覧になる方はこちらからどうぞ↓

今回は研磨とエキゾチックオイルジェルでのオイルフィニッシュを主に解説していきます。

ここが一連の工程の中で一番時間がかかるところですが、ここを丁寧にやっていくとより仕上がりが良くなります。

頑張りましょう!

目次

コツコツと研磨をします

では、まずは研磨から。

そもそもトラスロットカバー自体小さくで薄いので、サンダーなどの工具類は使用できません。

なので手作業で研磨して、表面の凸凹を取り、きれいなな平面を作っていきます。

ここできれいな平面が作れると、エキゾチックオイルジェルで仕上げた時に鏡に近い光沢を出すことができます。

はじめに皿取り部分の研磨から行います。

細かい部分なので、細いルータービットにサンドペーパーを巻きつけて磨いていきます。

サンドペーパーは研磨力が強い空研ぎやすりの320番からスタートします。

なぜ皿取り部分を先に研磨するかというと、皿取り部分があまりに小さすぎるので、研磨中に平面側に飛び出してしまい、木津をつくることがあるからです。

平面部分を同じ番手で皿取り部分より後に研磨することで、2度手間にならないようにしています。

皿取り部分が終わったら、手頃な木片に空研ぎやすり320番を両面テープで貼り付けて、おもて面、裏面、側面を磨いていきます。

私の場合、木片は20×50mmぐらいのものを使っています。

または、同じくらいの大きさに切ったスポンジゴムをサンディングブロック代わりにしても使いやすいです。

スポンジゴムの方が木片より弾力がある分研磨力が高くなるので、最近はどちらかといえばスポンジゴム推しです。

地道にゴシゴシ研磨していきます。

研磨する時のマットとしても、和気産業のNRスポンジゴムを使っていますよ。

程良い弾力でグリップ力もあるので作業しやすいです。

側面も研磨していきます。

この時は机を滑らすように研磨し、側面が垂直に削れていくようにしますので、サンディングブロックは木片はおすすめです。

320番で全体を研磨したら、同じ順序で400番→600番→800番と磨いていきます。

平面を作るのは320番で終えて、400番以降は「磨く」作業になっていきます。

400番で320番でできた傷を消す、600番で400番でできた傷を消す・・・というイメージで研磨していきます。

そして800番まで磨き終わるとこうです↓

かなりツヤツヤします。

ここまできたら、トラスロットカバーを一回水拭きします。

そうすると、毛羽立ちができるので、乾いてからもう一度800番で撫でます。

これで、毛羽立ちがとれるので、塗装の際に毛羽立ちが出にくくなります。

ステインで着色する

合計10枚のうちの数枚は色をつけてみようと思います。

カラーは純正トラスロットカバーと同色で使いやすいブラックにします。

今回着色には、ポアーステインを使用します。

ポアーステインとはポアーステインのメリット

さて、ポアーステインとはどんなものか簡単に説明すると以下の通りです。

◾️和信ペイントが販売している水性のステイン

◾️濃淡の調整を水で希釈して行えるので手軽で扱いやすい

◾️カラーも14種類ほどあり豊富

私の場合はポアーステインと水を1:1の割合で混ぜて、丸めたウエスで好みの濃さになるまで重ね塗りをします。

塗り始めは薄いブラックでほんとに濃くなるか心配になるますが、塗り重ねるとちゃんと濃いブラックになります。

これはもう5回ぐらい塗り重ねた状態で、いい感じに濃いブラックになっています。

ブラックでも木目が活かせるところがポアーステインの良いところです。

ステイン着色では、木材が膨らんでしまうことがある

ポアーステインに限らずだと思いますが、着色で木材に反りが出てしまったり、部分的に膨らんでしまったりすることがあります。

反りの場合は一日程度板で挟んでクランプしておくと大抵治ります。

実際にやっている様子はこちらの記事に写真があります↓

目次で4-2「反りが出てしまったときの対処法」をご参照ください。

膨らんでしまった場合は、その部分を成形し直すしかないです。

実際によく膨らんでしまうところは、ネジ穴の皿取り部分が圧倒的に多いです。

皿取りしたときはツルツルで綺麗にできていたんですけど、着色後はゴツゴツと膨らんでしまっています。

こうなってしまったらもう一度ボール盤で皿取りするわけですが、これ以上深くしてしまうわけにもいきません。

そこで、皿取りビットを「当てる」イメージで、膨らんだ部分のみ除去します。

ほんと軽く当てる感じです。

そうするとこの通り。

膨らんでいた部分のみ削れて、皿取り部分がきれいになります。

削ったことで着色したブラックも無くなってしまうと思いがちですが、ステインが表面だけでなく木材の中へも染み込んでいますので、薄皮を削ぐくらいなら色も残っています。

エキゾチックオイルジェルでオイルフィニッシュ(関連記事参照)

さて、いよいよオイルフィニッシュです。

この工程はオイルの塗布からコンパウンドで磨くところまで、バックプレート制作のときと全く同じ手順で進めます。

使用するオイルも同じくエキゾチックオイルジェルです。

エキゾチックオイルジェルは可能な限り薄く塗っては余分なオイルを拭き取り、何度も塗り重ねていくことでムラなく塗布できます。

1回塗布したら4時間乾燥を繰り返します。

途中研磨フィルムで塗布面の平面を出しつつ、私の場合は18回程度塗り重ねたら、コンパウンドで磨いて光沢を出しています。

扱い慣れてくるとかなり鏡面のような仕上がりにすることができ、ラッカーやポリ塗装よりはるかに手軽に光沢がある仕上がりにできるのが最大の特徴です。

この工程については、エキゾチックオイルジェルの記事でかなり詳しく解説していますので、そちらを参考にご覧ください。

ロゴをレーザー彫刻する

エキゾチックオイルジェルの塗布が終わり、研磨して光沢を出した状態がこれです↓

この写真ではわかりにくいんですが、かなりギラっと光沢が出ています。

ここからは最後の工程、レーザー彫刻機でロゴを入れていきます。

ここまで時間をかけて作り上げてきたトラスロットカバーが、彫刻ミスをすると全て水の泡となる大変恐ろしい工程です。

せめて、オイルフィニッシュの前に彫刻を・・・と思いますが、エキゾチックオイルジェルを研磨する時にコンパウンドが彫刻に入ってダメになってしまうんですね。

最後の最後で失敗したらリカバリーのしようがない、地獄の工程です。

レーザー彫刻機 DAJA DJ6

使用するレーザー彫刻機はDAJA DJ6です。

この機種は数あるレーザー彫刻機のなかでもお安く手に入る機種で、家庭用とはいえ精度良く彫刻できます。

彫刻範囲が80mm×80mmと狭いですが、私のようなロゴ彫刻に使用するには全く問題ありません。

レビュー記事等でも評判が良いですし、使用用途が彫刻範囲内で収まるようなら機能、金額ともにおすすめです。

DAJA DJ6の使い方や機能については、以下の記事で解説しています。

私的使い方が主ですが、どんなものか参考になると思いますので気になった方はぜひご一読ください。

ロゴ彫刻の作業工程

では、実際にトラスロットカバーにロゴを入れていきましょう。

まずは、トラスロットカバー全体にマスキングテープを貼ります。

これには2つ理由があります。

1つ目はレーザーで彫刻した周囲は、わずかですが焦げつきがあります。

マスキングテープをはることで材料に焦げがつかないようになります。

そうすることで彫刻の輪郭もはっきり出て、仕上がりがものすごく良くなります。

2つ目はブラックなどの濃い色の素材だと、レーザーが彫刻のために移動した跡がついてしまいます。

上位機種だとこのようなことは起こらないのか、その辺はわかりませんが、現状ではブラックの素材にはくっきり移動跡が残るので、素材の色に関わらずマスキングテープで保護するようにしています。

マスキングテープも後で糊残りができるだけ少ないよう、粘着力の弱いマスキングテープを使用します。

私が使っているのは壁紙・石膏ボード用のもので、いまのところこれが一番具合がいいです。

レーザー彫刻する際の位置合わせの時、トラスロットカバーがしっかり見えるようにしたいので、マスキングテープをトラスロットカバーに合わせて切ります。

レーザー彫刻機の台に描かれた形跡に合わせ、トラスロットカバーを置きます。

形跡が記入できる台は、MDF板で作った自作品です。

以下の記事で作り方解説しています↓

ちなみに位置決めして、形跡を描くにはひと工夫必要でした。

1回台に直接彫刻して、そこに薄いプラ板で作ったトラスロットカバーを乗せ、彫刻が真ん中になるようにしたら、プラ版の周囲をぐるっとボールペンで書いて形跡を作ります。

いざ、レーザー。

出来上がったら、マスキングテープを剥いでいきます。

剥がしたところ、マスキングテープに焦げがついて、彫刻自体は輪郭がはっきりでています。

剥がれず残ってしまったマスキングテープを養生テープを使って剥がしていきます。

マスキングテープより粘着力が強いテープであれば、貼って剥がしてを繰り返すうちに剥がれてきます。

残った糊も一緒に除去できますよ。

一つだけ注意することが。

1回はって剥がした養生テープは、再利用せず捨ててください。

もう1回貼って剥がすと、1回目でせっかく取れた糊がまたくっついたりします。

マスキングテープも残った糊もきれいに除去できました。

完成したトラスロットカバー

完成したトラスロットカバーはこちらです。

これは着色なしのナチュラルカラー。

上がフレイムが薄く入ったメイプル、下がキルトメイプル。

これは、ブラックで着色したキルトメイプル。

光の加減で明るめに見えますが、実際の見た目はもう少し色が濃く感じます。

といったわけで、大変満足できる仕上がりとなりました。

一連の工程の中で一番神経をつかうのは、1.5mmまで厚さを調整していくところですかね。

それと、ラストのレーザー彫刻。

この工程さえ乗り越えれば、テンポ良く制作できるなと感じています。

今後もまだまだいろんな木材、色で作ってみたいなと思っています。

ご覧いただき、ありがとうございました!


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少量ではありますが、「Yahoo!オークション」「メルカリ」にて製作したギターパーツ等の販売を行っています。

スローペースではありますが随時商品を追加していますので、「Items」からちょっと覗いていただけたら幸いです。

ありがとうございます!

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この記事を書いた人

自分のギターを自分で作ってみたくて、ただひたすら木工に勤しむ40代です。
ギター制作のほか、ギターパーツの製作やギター制作のための治具制作などいろいろやっています。
出来上がった作品の販売も行っています。

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