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Gibson(ギブソン)レスポール用のwoodバックプレートを自作する② 〜研磨 → 塗装編〜

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前回は成形まで行い、形になったGibsonバックプレート。

今回は綺麗に研磨して塗装→ロゴ彫刻までを行い、完成を目指します!

前回の「テンプレート制作 → 成形編」は以下からご覧ください。

PRS SEのバックプレート制作をベースにGibsonレスポール用を制作しています。

PRS SEバックプレートの制作記事はこちらからご覧ください↓

目次

ボール盤でネジ穴の皿取りをする

研磨の前に、ネジ穴の皿取りをします。

6mmのサラ取りビットをボール盤に取り付けて、皿取りをします。

インパクトドライバーなどでも皿取りできますが、材料に対して垂直にビットを入れるのがなかなか難しい。

角度によっては均等に皿取りできず見栄えも悪くなってしまうので、ボール盤で行うのが簡単で出来栄えも安定しています。

私の使用しているボール盤は高儀 EARTH MANのBB-250Aです。

ちなみに台の部分はMDF板で拡張して使用しています。

ギターのボディを安定して置ける大きさになっているので、とても使いやすいです。

「成形」の研磨から「磨き」の研磨まで

まずは平面を作るための研磨

まだまだ材料の面はトリマーで削った跡が残っていて、凸凹の状態です。

まずは、平らな面を手で研磨して作っていきます。

最初にネジ穴の面取り部分から。

これはホワイトアッシュですね。

細いルータービットへ、両面テープでサンドペーパーを貼り付けて擦ります。

その後におもて面・裏面をサンディングブロックにサンドペーパーを装着して研磨します。

サンドペーパーは320番から。三共理化学のサンドペーパーで、ホームセンターでも取り扱いがある品です。

サンドペーパーはかなり消費が多いので、10枚まとめて購入したりします。

そして、サンディングブロックはハンディ・クラウン製のものを使っています。

以前は木材をサンディングブロック代わりに使っていたんですが、これを使うようになってから研磨が楽になりました。

程良い硬さだからでしょうか、よく削れるようになり作業時間が短くなりました。

そして側面も凹凸をとっていきます。

これはウィールナットを研磨しているところです。

垂直に研磨できるように、サンディングブロックを木片に変えて、テーブルを滑らせて研磨します。

写真の上の方に黒い筒が見えていますが、これ集塵機です。

特に室内での研磨作業では木粉が沢山出て舞い上がるので、吸い込まないためにマスクや集塵機は必須です。

この集塵機はKYOCERAのVC-1100という機種で、乾湿両用、吸い込むパワーもしっかりあります。

研磨で使う際は集塵機自体を痛めないために、集塵フィルターを別途購入し装着しなければなりませんが、集塵機のお値段も手頃ですし、良い買い物でした。

「磨き」の研磨

320番のサンドペーパーで凹凸を無くした後は、磨きの研磨へ移っていきます。

320番のときの磨き順、同じ方法で、400番→600番→800番と磨いていきます。

400番以降になれば、バックプレートの形を変えてしまうほど削れてしまうことはないので、適度な力で前の番手の磨き傷を消していくイメージで磨いていきます。

800番の頃には、表面がツルツルになってきます。

ホワイトアッシュの着色

ポアーステインとは

さて、この部分はPRS SEの時にやっていない工程です。

ホワイトアッシュに着色を行います。

ポアーステインのブラック、マホガニーブラウン、メイプルの3色を使用します。

ポアーステインは水性で、希釈を水で行い濃さを調整できるところが非常に手軽で使いやすい着色剤です。

1:1やそれ以上で希釈して、薄く何度も塗り重ねていくことで、塗りムラになりにくいところも扱いやすいところです。

しかも乾燥時間も早いんですね。

1時間で重ね塗りができます。

着色

では、まずはブラックから塗っていきましょう。

だいたい2gくらい紙皿の中に入れています。

ここに同じく2gの水を入れ、1:1で希釈して塗っていきます。

バックプレートを1回塗るための量は、このぐらいで十分です。

1回塗ったところがこんな感じの色になります。

まだまだブラックには程遠い印象です。

1時間乾燥して、2回目を塗ったあと↓

少し濃くなった気はするけど、まだまだブラックにはなってきません。

色は塗ったときより、乾いた時の方が幾分濃くなるので、その様子見ながら気に入った色になるまで塗り重ねます。

4回目を塗ったところです。

かなりブラック化してきました。

6回目を塗り終わり、乾燥した後です。

いいブラックになりました。漆黒のようなブラック。

ポアーステインの吸い込みが良い場合は漆黒になりますが、同じアッシュでも吸い込みの悪い部分があったりして、若干茶色っぽい黒になったりもします。

個性ってやつです。そこがまた木のいいところ。

続いてメイプルも同じように塗っていきます。

この色は茶系ではあるものの、どんな色になるのか未知数でけっこう実験的です。

色は少しづつ染まっていくように、今回はステイン1:水2の割合で薄めています。

ネジ穴から色を入れていきます。

そして全体へ。

4回塗ったところでこの色合いになりました。

けっこう明るくきれいな色で、山吹色が一番近い色かなと思います。

着色が終わったら、念の為一日乾燥させます。

左側がポアーステインメイプルで着色した山吹色モデル、右側はマホガニーブラウンで着色したブラウンモデル。

ウォールナットは木固め剤を塗布する

木固め剤へドブ漬け

ホワイトアッシュは着色のため木固め剤を使用しませんでしたが、ウォールナットはいつも通り木固め剤を使用します。

材料の道管から木固め剤が染み込むことで強度が上がり、今回のウォールナットのように道管が太い材料には目止め効果もあります。

プレポリマーというウレタン塗料で、私は木固めエースという商品を使っています。

たっぷりの木固め剤の中へドボンと漬け込み、3分ほどで取り出します。

ドブ漬けしたあとは、木固め剤をウエスで拭き取り乾燥、しばらくしたら表面に残っている木固め剤をシンナーで拭き取り綺麗にします。

この辺で杢が綺麗に出てくるようになります。

木固め剤はシンナー臭がなかなかすごいので、午前中にドブ漬けして夕方まで屋外で乾燥すると良いです。

乾燥すると臭いもだいぶ和らぐので、室内へ持ち込めます。

外で乾燥する時に、吊る下げて置く場所がなかなか難しいと思いますが、私は作業台にゼムクリップをつけたS字フックで吊るしています。

作業台はいつも使用しているコーナンオリジナルの作業台です。

折り畳んで収納できて、拡張していろんなことに使えるように改造できたし、何かと使い勝手が良いこの作業台、塗装の乾燥にまで使えます。優秀。

木固め乾燥後の埃除去

乾燥している間にどうしても埃が付着したり、木固め剤で細かな凹凸ができたりしています。

1000番のサンドペーパーで軽く撫でて落とします。

1、2回撫でてあげるとザラつきが無くなるのがわかるので、それでOKです。

エキゾチックオイルジェルを塗布→磨き上げる

ここはPRS SEバックプレートと工程は一緒です。

1点だけ変更しているのは、以前に比べて塗り重ねの回数をかなり増やしています。

塗り重ね回数が多いほど、塗膜が厚みを増すためか、鏡面感が出やすくなるためです。

エキゾチックオイルジェルは、通常のフィニッシュ用オイルと異なり、表面に塗膜を作ることができ、オイルフィニッシュながら光沢がある仕上がりにすることができます。

ラッカーやポリ塗装に比べ格段に手軽なので、パーツ制作には欠かせないアイテムになっています。

塗り方はコツが必要で、慣れるまでは少し難しいかもと感じています。

塗り方はエキゾチックオイルジェルの塗布方法についてまとめた記事がありますので、そちらをご覧ください。

こんな感じで塗っては拭き取り、乾かしてを繰り返していきます。

回数も重ねてくると、磨く前から光沢が出てきます。

エキゾチックオイルジェルを研磨して光沢を出す

重ね塗りが終わったら、研磨して光沢を出していきます。

工程は以下の通りです。

2000番研磨フィルムで研磨 → 4000番研磨フィルムで研磨 → 6000番相当のコンパウンドで研磨→8000番相当のコンパウンドで研磨

まずは2000番の研磨フィルムで研磨します。

表面のザラザラ感をとる程度のいいので、数回撫でる感じです。

研磨フィルムは研磨する粒子が均等に並んでいるので、サンドペーパーより仕上がりが良くなります。

エキゾチックオイルジェルにはおすすめで、研磨力が弱いので塗膜が禿げてしまうことも少ないです。

続いて4000番研磨フィルムも使っていきます。

2000番研磨フィルムもそうですが、水研ぎで研磨します。

研磨フィルムで研磨が終わったら、次はコンパウンドを使います。

使用するコンパウンドは超微粒子と極超微粒子の2種類。

バックプレートの研磨なら1滴で十分磨けます。少しの量で磨けるので、すごく長く使用できて経済的です。

磨く道具はスポンジバフを使っています。

ウールバフより研磨力が弱いので、じっくり時間をかけて磨くことができます。

以前はウールバフも使っていたんですが、エキゾチックオイルジェルの場合、ウールバフで長い時間研磨していると塗膜が剥がれてしまうことがありました。

というわけで、スポンジバフを使うことが多くなっています。

2種類のコンパウンドで研磨が終わると、こんな感じで電球が映るくらい光沢が出ます。

ホワイトアッシュは目止めなしで凹凸を残しているので写り込みがぼやけますが、材料自体の凹凸を極限まで無くせば完全鏡面も可能かもしれません。

ロゴを彫刻して完成

コントロールキャビティバックプレートの右下にロゴを彫刻します。

ロゴの彫刻にはDAJA DJ6という、家庭用のレーザー彫刻機を使用しています。

彫刻範囲は80mm×80mmと決して広くはないんですが、綺麗に彫刻できるのでヘビーローテーションです。

ただ、今回のブラックなど色の濃いものを彫刻するときは、レーザーが彫刻せず移動している跡もうっすら線をつけてしまうので、粘着力の弱いマスキングテープの上から彫刻することをお勧めします。

マスキングテープを貼って彫刻した方が、輪郭がはっきり出て仕上がりもいいですしね。

彫刻の工程はDAJA DJ6の使用方法を記事にしていますので、そちらをご覧ください↓

そして、完成がこちら↓

写真はホワイトアッシュ。

表面の木目が立体的で力強い仕上がりになりました。カッコ良い。

ウォールナットはまだオイル塗布の途中ですので、完成したら写真を追加していきたいと思います。

今回ホワイトアッシュは木固め剤を使用していないので目止め効果もなく、オイルの染み込みが多いせいか、エキゾチックオイルジェルの使用量が多かった気がします。

そのせいか表面の塗膜がなんとなく厚い気がして、光沢もよく出ているなと思いました。

同じ仕上げでも使用する材料でいろいろ変わりますよね。

こういう面白さも、ハンドメイドの醍醐味ですね。


今回制作したGibsonバックプレートなど、innermountain GUITAR and miscellaneous 製品を販売しています!

少量ではありますが、「Yahoo!オークション」「メルカリ」にて製作したギターパーツ等の販売を行っています。

スローペースではありますが随時商品を追加していますので、以下のリンクからちょっと覗いていただけたら幸いです。

ありがとうございます!

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この記事を書いた人

自分のギターを自分で作ってみたくて、ただひたすら木工に勤しむ40代です。
ギター制作のほか、ギターパーツの製作やギター制作のための治具制作などいろいろやっています。
出来上がった作品の販売も行っています。

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