木製エスカッションの製作① 〜テンプレート編〜

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所有しているPaul Reed Smith SEのエスカッションを木製にしたいと思い、制作することにしました!

今回は自分のものを制作するのと同時に、近々に販売ができるようにしていきたいと考えています。

ヤフオク等で販売されている方もすでにいますが、自分で研究と試行錯誤をしながら商品として完成させることが目的です。

でも、作り方は秘密とかはしません。まるまる見せていきます!

目次

そうだ。製図を作ろう。

まずはエスカッションの寸法を図り製図を作成します。

私が使っているのはjw _cadで、無料だけど最強なcadソフト。

私自身、最初はcadの経験も技術も何もない状態でありましたが、使い方を調べながら図面を書いているうちに、いろんなことができるようになりました。

私はこのソフトしか使ったことがないので使いやすさとかは比べようがないんですが、私には十分すぎるので今後も使い続けると思います。

ダウンロードはhttps://www.jwcad.net/index.htmから可能です。windows版です。

mac版もあるようなんですが本家がwindows版のようで、私は設計専用にwindowsPCを1台用意して使っています。

もう5年ほど前になりますが、リサイクルショップで1万円台で購入できたので。参考までに。

jw_cadで製図したものを印刷したら、テンプレート制作が始まります。

テンプレート制作のとき、私は図面をMDF板に貼り付けて、線に合わせて切るようにしています。

作成の過程で破けてしまってガイドになる線がなくなってしまった!ってことがよくあるので、MDF板にも罫線が描けるよう、写真のようにあらかじめ不要部分を切り取ります。

切り取って出来上がったの以下の写真です。

念の為長さを測るとピッタリ!うっかり線を間違えて切っていたり・・・なんてこともあるので、こういった採寸はよくやります。

MDF板に貼り付けます。

貼る時はスプレーのりが便利で綺麗に貼り付けられます。

私は現在、これ↓を使っています。

ただし、テンプレートが完成して図面を剥がす時、のりが残ってしまうのがデメリットです。

テンプレートとはいえベタベタも嫌なので、消しゴムで擦ったりウエットティッシュで拭き取ったりして落とします。

粘着力に長けている場合はこの点が面倒ですね。

とはいえ、そもそも貼り付けたものを剥がす前提の糊ってそうはないですよね。

正しい使い方に逆行しているのかもしれません。

スプレーのり以外の作戦としては、粘着力は劣りますが後始末がよいのでスティックのりを使うのもありです。

この辺りの糊の扱い方、まだまだ研究の余地があるなと感じています。

図面を貼り付けたら、縦・横の中心線と内側のガイド線MDF板に書きます。

実際制作していく時は、2つのテンプレートを使用しますが、双方の位置合わせはこの中心線を使用します。

大事な線なんです。

テンプレート制作

まずは、内側から切り抜いていきます。

内側を切り抜いてる写真を撮り忘れてしまって・・・💦外側を切っている写真を参考にみてもらえれば。

文章でできるだけ詳しく説明します。

トリマーのガイドとして直線が出ている木材を使用します。

カットする線に合わせて両面テープで接着、コロ付きビットで切っていきます。

下の写真は、製図を貼り付けてあったものの、内側をカットするガイド板を貼り付けているうちに製図は破けてしまいました。

MDF材は柔らかいので、あらかじめカットする線の際までバンドソーなどでカットしておけば、9mmほどの厚みはトリマー1回でカット可能です。

内側カットの話の続きですが、写真を見ていただいて分かる通り、内側の角の径が小さく、3mmです。

なので3mmビットでカットしているんですが、3mmビットにはコロ付きがないんです。

なので、こんなのを使っています↓

ダブテールガイドというものです。

ビットの周りの円部分がコロの代わりになり、習い加工ができます。

しかしダブテールガイドを使う際は、円部分とビットの幅を考慮してガイドになる板と貼り付けなくてはなりません。

この場合は円部分が直径10mm、ビット径が3mmであるため、(10mm-3mm)÷2=3.5mmなので、本来切りたい線から3.5mmの位置にガイドとなる板を取り付けて加工します。

若干面倒ですが、ビットが細い場合の習い加工は今のところこの方法しかないです。

そして、加工したテンプレートが↓です。

「3.5mm」がなかなか厄介でして、テンプレートを2つ使う作業の場合、テンプレート同士の基準線に0.1mm,0.2mmのズレがあるだけで、作ったものの形が歪んだりするもんですから、実はこのあと、何回もテンプレートを作り直しています。

エスカッションを作成する時も、エスカッション内側のカットはダブテールガイド使用の3mmビットで行います。

よくよく考えると最終的にダブテールガイドが10mmなので、テンプレート内側の角は10mmを越えなければ、3mmでも9.5mmでも一緒であることに気がつき、テンプレート内側はコロ付き9.5mmビットを使いました。

完成を先に見せてしますとこれです。

話は戻りまして・・・テンプレートのカットが終わったところからです。

製図から写していた中心線を使用して、テンプレート内側にも中心線を書き入れます。

エスカッションを作成する際は、これが基準線になります。

エスカッション外周カット用のテンプレートも作っていきます。写真左上の製図です。

これは簡単。外周線の通りにガイド板を貼り付け、コロ付きビットでカットします。

テンプレート自体小さいものになるので、テーブルトリマーでのカットが簡単です。

テーブルトリマーの作り方はこちら↓の記事をご参照ください。

完成

もう一度お見せしますが、こんな感じで2つのテンプレートが完成しました。

この2つを使用し何度もテストして、ズレがなくなるまで基準線を調整したところで、深さやネジ穴の径をかき入れて、いよいよエスカッションを制作します!!

エスカッション制作のその後・・・

この記事を公開したのが2025年6月。

現在この見出し部分を書いているのは2025年11月です・・・(怖)

夏の間、このテンプレートを使って暇を見つけては試作品を作っているんですが、どうしてもわずかにエスカッションが歪んでしまうんです。

右側と左側が上と下でわずかに幅が違うと思いません?0.5mm程度なんですが、違うんですよ。

それで、エスカッションの制作は夏の終わりからストップしているんです(泣)

原因はトリマービットの回転で誤差がでているのか、基準線の合わせ方で誤差がでているのか・・・製作したエスカッションがわずかとはいえど、幅が違っているのがわかるのでこれはなんとか解決しなければ、という段階です。

年内には解決していきたいので、進展があり次第、続報をお伝えしたいと思います。

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この記事を書いた人

自分のギターを自分で作ってみたくて、ただひたすら木工に勤しむ40代です。
ギター制作のほか、ギターパーツの製作やギター制作のための治具制作などいろいろやっています。
出来上がった作品の販売も行っています。

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