DAJA レーザー彫刻機DAJA-DJ6  素材の置き場所を拡張してみた

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最近は制作物にロゴを入れる機会が多く、レーザー彫刻機を多用しています。

材料の大きさによっては、彫刻の際、制作物の置き場所の形状から安定して置けないこと、量産する際は材料の置き場所を固定しないと、同じ場所に彫刻できないなどが懸念材料になっています。

ということで今回は懸念を解決すべく、レーザー彫刻機の制作物の置き場所を広くして、

①制作物を安定して置けるようにする

②同じものを量産する場合は、彫刻を同じ場所にできるようにする

の両方を叶えられるように制作物の置き場所にMDF板を取り付けたいと思います!

目次

レーザー彫刻機と使用する材料

レーザー彫刻機DAJA-DJ6

この機種最大のメリットは、レーザー彫刻機の中でも比較的低価格で手に入ることだと思います。

私も購入時にさまざまな機種を見て検討しましたが、レーザー彫刻機自体、結構お高いです。

そんな中、安価でもレーザーの出力が3000mWとしっかりあるので、木材への彫刻はすごくきれいにできますし、革製品、プラスチック、ガラス等への彫刻も可能とのこと。

彫刻できる範囲が80mm×76mmと他の機種より狭いですが、私の用途(ギターヘッドのロゴやその他製品のロゴ彫刻)では十分でしたし、PCやスマホアプリからの彫刻も簡単にできるので、大変気に入って使っています。

MDF板

非常に加工しやすく強度もあるので、工具の拡張等にはMDF板をよく使用します。例に漏れず今回も。

さまざまな制作物のテンプレート作成時は、トリマーで1回に掘削する深さを可能な限り浅くするため、厚さ9mmを選択しています。

今回はテンプレート等へ端材の使い回しを考え、同じく9mmを使用します。

マジックやボールペンでの書き込みもしやすい素材です。

ネジ類

ホームセンターで購入した小ねじM4×30mmを4本、鬼目ナットM4×10mmを4つ用意します。

ダボも用意したんですが、結局使わずじまいでした。

このほかにM6のナットを4つ用意しました。

制作物の置き場を制作する

MDF板への罫書き

まずは、置き場をMDF板に罫書きます。

とにかくきれいに作りたいので、直角をしっかりとって、寸法も狂いなく・・ってことできっちりやってます。

木片を使ってさしがねをMDF板へきっちり合わせたり、スコヤを使ったりして、ものすごく几帳面にやっていきます。

さしがね、スコヤともにシンワ測定の製品を使っています。

ホームセンターでの取り扱いがあり、手に入りやすく重厚感が好きなので、私の定規類は全てシンワ測定です。

MDF板をラフカットする

罫書き線の少しだけ外側をカットしていきます。

なぜなら、きちっと綺麗な直線は後ほどトリマーで出すからです。

カットの時に直線出しができれば越したことはないですが、なかなか難しいのでね。

EARTHMAN(高儀)のオービタルジグソーで切断しました。

バンドソーで切断するのが一番簡単なんですが、MDF板のサイズが大きくてカットできなかったのでジグソーの出番です。

オービタル機構(ブレードを上下運動だけでなく、前後にも動かしながら切断していく機能のこと)なので、切断速度も早く、MDF板なのでより簡単に切断できます。

固い木材でも使用しますがガンガン切断していくので、大きな木材の切断時に使用しています。

素材置き場の土台はMDF板を2枚重ねにしたいので、同じサイズをもう1枚切り出します。

先に切った1枚をガイドにして、もう1枚をラフカットします。

トリマーでMDF板をカット

直線が出ているMDF板をガイドにして、トリマーで直線を出します。

まずは罫書き線があるMDF板の線に合わせてガイドを両面テープで固定します。

次に罫書き線がないMDF板を下に重ねてクランプで固定。

トリマーで削っては深さを2〜3mmずつ深くして、2枚を少しずつ削っていきます。

このやり方がトリマーに負担がかからず、一番綺麗に削れます。

使っているトリマーは、深さ調整が簡単にできるKYOCERA MTR-42です。

これで取り付けるMDF板のカットは完了です。

取り付け部の採寸

取り付け部の採寸をして、MDF板に罫書く作業です。

写真上部分の黒い枠がレーザー彫刻機の足であり、素材を置く部分です。

ここにカットしたMDF板を取り付けます。

差金や木片ブロックを駆使して、一寸の狂いがないようガッチガチに採寸していきます。

カットしたMDF板へ、先ほど採寸したレーザー彫刻機の足部分を、ど真ん中に取り付けられるよう罫書きます。

ここも木片ブロックを使って、MDF板と差金をきっちり合わせると狂いなくできます。

罫書けたら、レーザー彫刻機の足部分を罫書き線に合わせてクランプします。

足部分の穴を固定するネジ穴に使いたいので、この状態で穴の位置をMDF板へ書き込みます。

足部分の穴と同じ大きさのドリルビットなんかを穴に押し込むと、中心点が付けられるので便利です。

取り付け部の穴あけ

穴の位置を書き込んだら、MDF板を取り外し、ボール盤で穴を開けていきます。

固定にはレーザー彫刻機付属の高さを変えるための足を使います。

写真上の長い足の下の部分だけ外すと、写真下の短い足になります。この短い方を使います。

MDF板には、その足の受け側として、M6のナットが埋め込めるように穴を開けます。

まずはM6ナットをハンマーで叩いてやっと入るくらいの大きさの穴を開けます。

ビットは11mm、深さは5mmでやりました。

深さの目印として、マスキングテープを巻いていますが、右の写真のようにボール盤側でもナットの位置調整でそれ以上深く掘れないようにストッパーを効かせることができます。

私の使っているボール盤は高儀EARTHMAN BB-250Aです。

安く購入できて使えるものをと思い、購入したのがこれでした。おそらくボール盤の中で最安ではないかと思っています。

長いこと使用していますが、使いごごちもよく重宝しています。

さまざまレビューされている方を見ると、ブレが気になる方もいるようです。

確かに多少ブレはありますが、私は今のところ現状で使っています。

チャック交換で解決した方もいましたよ。

さて、M6ナット部分の穴あけをしたのがこちら↓

次にM6ナットのあなを開けた時の中心点を使って、6mmビットで貫通させます。

M6ナットの穴あけをした時に先端だけがMDF板を貫通するので、裏側から6mmビットで穴あけすると、仕上がりがとてもきれいになります。

M6ナット側から6mmビットで穴あけすると、多分MDF板が破けます。

穴が空いたので、M6ビットをはめ込みます。

穴の中にナットが入りにくいので、ハンマー等で軽く叩きながら入れてください。

ピッタリで入っているので、足を付けてもナットは回りません。

レーザー彫刻機DJ6へ装着する

装着するとこうなります↓

レーザー彫刻機の土台部分をMDF版と足で挟み、6Mナットへねじ込んで固定します。

これでMDF板のうち1枚が固定できました。

①の目的「材料を安定して置けるようにする」はこれで達成!

②の目的「同じものを量産する場合は、彫刻を同じ場所にできるようにする」を目指して、形跡を描く用にもう一枚のMDF板を重ねて固定したいと思います。

MDF板を2枚重ねにすると、レーザー彫刻機に向かって奥側へ素材を突き出しておくこともできるようになります。

MDF板を重ねて固定する

さっそく先ほど取り付けたMDF板へ、2枚目を重ね固定するために、M4鬼目ナットを埋め込みます。

鬼目ナットは何かと便利で、付けたり外したりを伴う治具を制作する時はほとんどの場合使っています。

付け外しの繰り返しでネジ穴が痛んだりすることが防げます。

M4からM6ぐらいまで常備しておくと何かと便利です。

まずはきっちり罫書きをして鬼目ナットの場所を決めます。

同じ大きさの板を2枚重ねるので、4つの角に鬼目ナットを埋め込みます。

6角ナットでぐるぐる回しながら、垂直になるよう注意しながら入れていきます。

綺麗に入りました。

重ねる側の板には、皿取錐ビットでネジ頭が埋め込めるようにします。

M4の小ねじで取り付けるとこんな感じです↓

素材がとても置きやすくなりました。

けっこう大きな素材も安定して置くことができます。

制作物の形跡を書き込む

さっそく、何度でも同じ場所に彫刻できるように、形跡を記入しました。

これはバックプレートのロゴ彫刻用。奥側へはみ出して置くようになります。

レーザー彫刻機にの設定やアプリ上の座標、彫刻スピード、コントラストなんかを決めて、その情報も書き込んでいます。

完成はこちら

で、2枚彫刻したところ、こんな出来です。

彫刻位置も2枚ともぴったりで、大変よくできました!

これまで大きめの制作物だと、レーザー彫刻機の足部分に乗り切らず傾いてしまっていましたが、取り付けたMDF板を広めにしてあるので、そういった心配もなくなりました。

取り外しも可能なので不要な時は取り外し、形跡の記入が多くなってきてしまったら上1枚だけ取り外し、下の1枚に形跡を記入して使うなど、先々まで使っていけるかなと思っています。

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