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【作り方や手順を解説!】PRS SEの木製トラスロットカバーを自作する①〜テンプレート・成形・厚み出し編〜

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エレキギターのトラスロットカバーって、純正はプラスチック製の場合が多いですよね。

インターネットで検索してみると、木製のトラスロットカバーを作られている方がたくさんいらっしゃるので、私もオリジナリティー重視で作ってみたくなりました!

ということで、今回はトラスロットカバーの制作過程をお見せします。

厚みさえなんとかできれば自作しやすいと思いますので、DIY派の方にも参考になると思います。

さて、その「厚み問題」が制作の山場になると思われますが、純正と同じにするなら1.5mmまで薄くしなければなりません。

やりすぎてしまったら、薄くて使い物にならなくなりそうなので、頑張りどころですね。

目次

さっそくテンプレートを制作

テンプレ制作の方法を考える

まずはいつもの通り、テンプレートの制作から始めます。

テンプレートの元となる純正ロットカバーがこちらです。

これ、測ってみたら1.5mmなんです。

2mmくらいかなと思っていたんですが、まだ薄かったんです。

テンプレートの材料は、いつもの通りMDF材を使用します。

MDF板はとてもカットしやすい材料で、トリマービットの刃長に合わせて厚さは9mmのものを使用します。

トラスロットカバー自体が小さいので、写真のような端材程度のもので十分使えます。

さてここで、いつもの方法で良いのか少し考えます。

当初テンプレートの加工は、バックプレート等を制作した時のように純正トラスロットカバーをMDF板へ両面テープで貼り付けて、トリマーガイドにしてならい加工を・・・と考えていました。

バックプレートは2mmから2.5mmぐらい。

しかし純正トラスロットカバーの厚みは1.5mm。

この薄さではトリマーのベアリングが純正トラスロットカバーに乗り上げて、MDF材と一緒に純正トラスロットカバーまでカットしてしまうかもしれません。

なので今回は、これまでのテンプレート制作とは違う方法、具体的にはベルトサンダーで削ってテンプレートを成形することにします。

MDF板をラフカット

まずは純正トラスロットカバーを使って、MDF板に形跡を書きます。

ネジ穴の位置が書いてありませんが、この時点でネジ穴の位置を記入しましょう。

このとき線はできるだけ細い方が正確な大きさで線が引けるので、0.3mmのシャープペンを使います。

製図用に作られたシャープペンなので、先端の部分もスケールが当てやすくなっています。

そして、このMDF板を形跡の外側1mmぐらいにラフカット。

カットする工具はバンドソーを使います。

小回りとパワーの両方を持ち合わせているので、ギター関連のDIYをするにはとても重宝します。

MDF板自体が柔らかいので思いの外どんどん切れてしまう分、うっかり手を切ってしまったり、形跡まで切ってしまったりしないよう注意します。

ラフカットが終わった時点で、ネジ穴をボール盤でテンプレートに開けます。

PRS SEのトラスロットカバーは、ナットからネジ穴中心まで旧型で45mm、最近のものは43mmになっているようです。

私の所有しているものは2010年代中頃のモデルなので45mmタイプです。

ナットと接する部分から45mm測って印をすると、先ほど形跡を書いた時につけたネジ穴の「○」の中心に印が着くと思います↓

これで穴の位置が間違いないと確認できます。

ベルトサンダーで成形

ラフカットしたMDF板を形跡の通りにベルトサンダーで削って、トラスロットカバーの形にしていきます。

ベルトサンダーは高儀EARTHMAN BSD-110です。

横向きにセットで使う方法は使用方法として正しくないのかもしれませんが、自己責任の範囲でやらせていただいています。

手を研磨してしまわないよう注意しながら、ベルトサンダーに軽めに触れて少しずつ研磨します。

1箇所だけ集中的に押し当てるのではなく、テンプレートを動かしながら研磨すると、均等に削れてうまくいきます。

形跡の線を残してしまうと実際は0.3mm大きいテンプレートになってしまうので、線が消えるところまで削ります。

で、完成がこうです。

純正トラスロットカバーとテンプレートを比べてみる

ちゃんとできているか確認してみましょう。

並べておいてみた感じも見た目にほぼ同じ形にできています。

重ねて大きさを確かめてみるとピッタリでした!

上手に削れましたね。

メイプル材をトラスロットカバーに成形する

テンプレートを接着しラフカット

今回はメイプル材で作っていきたいと思います。

具体的にはキルトメイプル、薄めですがフレイムメイプルを使用します。

まずはテンプレートに両面テープを貼り付けます。

形成の際トリマーに押し付けて削っていくので、その力でテンプレートが動いてしまわない、かつ形成後に剥がしやすい両面テープを使っていきます。

上記の条件でいろいろ試してみたんですが、この両面テープが粘着力も価格も程よく、気に入ったので使っています。

下のように八の字に貼ります。

バックプレートを成形した時に一部欠けてしまった「うっすらフレイムメイプル」を素材に使っていきます。

先ほどテンプレートをラフカットしたのと同じように、今度はテンプレートに沿ってメイプル材を切っていきます。

厚い材料ならトリマーの抵抗を減らすため、この薄さなら欠け防止を兼ねて1mm外側ぐらいを狙っていきます。

ラフカット後↓

トリマーで形成

次にテーブルトリマーでテンプレートの形にカットしていきます。

トラスロットカバー自体が小さいので、トリマーが手に当たらないように十分気をつけて作業します。

1回で一気に削ると欠けてしまう可能性があるので、1〜2mmずつ削ります。

半分削ったところ↓

削り終わりました。

ここで使用したテーブルトリマー、自作のテーブルにトリマーを逆さにつけて使用しています。

興味があればこちらの記事でテーブルトリマーの全貌を紹介していますのでどうぞ↓

今回使用しているトリマーはこちらです↓

トリマーの深さ調整が、本体に付いているリングを回すことで簡単にできるのでとても使いやすい機種です。

強いて言うなら、スロースタート機能がないところが惜しいところ。←上位機種ならあるようです。

ボール盤でネジ穴を開ける

テンプレートに開けたネジ穴をガイドに、ボール盤でネジ穴を開けます。

バリが出ないように、穴を開けるトラスロットカバーの下には端材を置いて穴あけをします。

こういった具合にきれいに穴が開きます。

ネジ穴を開けるとテンプレートの役目は終わりとなります。

プラスチックヘラを隙間から差し込んで、テンプレートを取り外します。

これにて成形は終了です。

トラスロットカバーの形になったので、この後は厚み調整へと進んでいきます。

トラスロットカバー制作の山場!厚み調整を行う

今回の山場です。

私的制作史上最薄の1.5mmまでトラスロットカバーを薄くしていきます。

厚み調整はこれまで同様治具を使用して、トリマーで削っていきます。

厚み調整用の治具の制作については、こちらの記事で解説しています↓

今回厚みを削り始める時点での厚さは約2.5mm。

研磨まで含めて1.5mmのトラスロットカバーにするので、厚み調整治具で2.0〜1.9mmぐらいにします。

トリマーの赤いリング1メモリの5/1ぐらいずつ、トリマーの深さを調整して削っていきます。

イメージ的にはお饅頭の薄皮ぐらいずつ削る感じです。0.2mm弱程度ずつぐらいですかね。

デジタルノギスのを使って、テーブルの上で厚みを測ったところほどほど良かったので、テーブルから剥がして再度測ります。

1.9mmでましたね!

テーブルに接着したまま厚さを測る時は、接着している両面テープの分も勘案して2.1〜2.2mmぐらいになります。

小数点の世界で厚さを調整するのはほんとに慎重さが大切で、神経も使います。

とはいえ、これもまたものづくりの楽しいところなんです。

厚み調整の作業では、1以下の数値も正確にとなるのでデジタルノギスが必須です。

私のデジタルノギスは1500mmまで測れる少し大きめのものです。

これより短いものだと、場合によっては長さが足りず測れないものが多くなってしまうので、このサイズ以上がおすすめですよ。

ちなみにミリ・インチ切り替えがあるので、ギター制作等でいつか役に立ちそうって思っています。

こうして、厚み調整まで終わったものがこちら↓

ボール盤でネジ穴の皿取りをする

加工では最後の工程です。

ぼーるばんを使って、ネジ穴の皿取りをします。

面取りビットに削り込む深さがわかるようマスキングテープを貼り、そこまで削ります。

こんな具合にネジ頭が収まります。

きれいにできました。

使用しているボール盤は高儀EARTHMAN BB-250Aです。

卓上ボール盤ではおそらく一番お手頃な価格で、初めての工具としてはとても良いと思います。

ベルトの位置を変えると、回転スピードを変えることができます。

安いからといって不都合はないですし、若干ブレが気になったことはありましたが、チャックを付け直したらぶれなくなりました。

私のセッティングが悪かったかもしれません。

ビットはスターエムというメーカーの6mm面取りカッタービットを使っています。

このサイズの面取りビットを1つ持っていると、ギター関係のネジ穴の皿取りはほとんど対応できると思います。

以上でトラスロットカバーの形を作っていく加工は終了です。

さて、このあとは研磨→着色→塗装→ロゴ彫刻と進んでいきます。

続きは「研磨・塗装編」で!


今回制作したPRS SEトラスロットカバーなど、innermountain GUITAR and miscellaneous 製品を販売しています!

少量ではありますが、「Yahoo!オークション」「メルカリ」にて製作したギターパーツ等の販売を行っています。

スローペースではありますが随時商品を追加していますので、以下のリンクからちょっと覗いていただけたら幸いです。

ありがとうございます!

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この記事を書いた人

自分のギターを自分で作ってみたくて、ただひたすら木工に勤しむ40代です。
ギター制作のほか、ギターパーツの製作やギター制作のための治具制作などいろいろやっています。
出来上がった作品の販売も行っています。

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