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【作り方や手順がわかる】ヤマハ パシフィカ(YAMAHA PACIFICA)112VMのバックプレートを自作する〜新しい方法で作るテンプレート編〜

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国産ギターのバックプレート制作をリクエストしていただくことがありまして、最近購入したYAMAHA PACIFICA 112Vをベースに製作することにしました。

今回のテンプレート制作においては、以前と作り方を少し変えていますので、PRS SEやGIBSONレスポールの記事をご覧になった方もぜひ見ていただければと思います。

使用している工具や材料についても掲載していますので、これから自作を考えている方にも参考になると思いますよ!

PRS SEやGIBSONレスポールのバックプレート制作のテンプレート編をご覧になる場合はこちらからどうぞ↓

目次

テンプレート制作の変更点は?

今回のテンプレート制作での変更点はズバリ、純正バックプレートをトリマーガイドに使用しないことです。

なぜそうしたかって、トリマーの深さ設定を誤ると材料と一緒に純正バックプレートがトリマーの刃側に乗り上げてしまい、純正が使い物にならなくなるからです。

詳しくはこういうことです↓

ベアリングが木材側まではみ出て当たると、ベアリングが木材をガイドにしてしまうので当たり前ですが木材は切れません。

材料を切るためには、ベアリングを純正バックプレートにのみ上手く当たるよう深さを設定しなければなりません。

しかし純正自体が2mmなので、写真のように純正バックプレートがベアリングに当たる部分が小さいと、うっかり純正バックプレートごと刃側に乗り上げて、材料と一緒に削ってしまうことも稀に発生します。

これまでも恐る恐る、純正バックプレートをトリマーガイドにしていたというのが本音ですが、このパシフィカに至っては子供のギターなので、上記のような失敗は許されない事情がありました。

というわけで、MDF板に純正バックプレートから型を罫書き、カットとサンディングでテンプレートを作っていきます。

これなら直接材料に罫書きしてカットするのも一緒なんですが、テンプレートがあれば、どこかの工程で失敗しても作り直しが簡単ですので、テンプレート制作をおすすめします。

YAMAHA PACIFICA 112Vって?こんなギターです。

ここで、今回のバックプレート制作のベースとなるギターを紹介しておこうと思います。

YAMAHA PACIFICA 112VMというモデルで、PAC100 series という一番ベーシックなラインナップのギターです。

お値段も3万円台で購入できる一番価格が安い部類のギターで、上位にはもっと高級なラインナップがいくつかあります。

しかし、一番安いモデルにも関わらず、これがすごく弾きやすいギターなんです。

我が子は超初心者なんですが、初めてのエレキギターとして本当にいいギターだなと感じています。

まずは見た目から↓

くすみカラーのグレーで色もおしゃれなんです。

で、何がどうして弾きやすいかというと、ネックがものすごく握りやすい!

Cシェイプなんですが、握ったときに手に馴染む感覚がものすごくいい。

きっとネックがサテンフィニッシュでサラサラしていることと、ネック幅がちょうど良いんではないかと思っています。

あまりに弾きやすいので、私が毎日弾いています笑

機能はもちろんしっかりしていて、リアピックアップはハムバッカーとシングルコイルを切り替えできるコイルタップがついていたり、PAC100シリーズの中ではこの112Vはトレモロユニットを搭載していたり、そしてトレモロ使ってもチューニングの狂いも少ないと思うし、とてもしっかり作られたギターだなと感じています。

多くの楽器屋さんに置かれているモデルだと思いますので、実際にお試しいただくとわかると思います。

お子さん用だったり、ギターをこれから始める人のデビュー1本目としてはすごくおすすめです。

こちらはミニアンプやチューナーもセットになった初心者セットです。

テンプレートを製作する

MDF板へバックプレートの型を書き入れる

いつもなら、MDF板に純正バックプレートを貼り付けてMDF板を切っていきますよってなるところですが、今回は純正バックプレートを使ってMDF板へ型を書き込んでいきます。

MDF板はいつも同じように、厚さ9mmのものを用意します。

これ以上薄いMDF板だと、トリマーで材料を削る際1回に削り取る深さが厚くなりすぎて、トリマーに負荷がかかったり欠けの原因にもなります。

テンプレート用の材料としてはMDF板の代わりにアクリル板を使うと、木目などを見つつどの部分を使うかイメージしながら作業できるメリットはあります。

とはいえ。MDF板が圧倒的に安く加工性も良いのでこちらをおすすめしますよ。

外周ばかりでなくネジ穴などもとりあえず全部書き入れます。

バンドソーでラフカット

書き込んだ線の1mm程度外側をバンドソーでラフカットします。

これに限らずトリマー加工の前に行うラフカットでは、トリマーの不可を最小限にできるようにギリギリまで余白を小さくしていきます。

バックプレートのような小物の木工では、バンドソーがものすごく戦力になります。

私はほとんどの場合、最終的な外周の仕上げはトリマーで行うことが多いので、ラフカットがメインの使用用途ですが、結構厚い木材、硬い木材もサクサク切れるので、効率よく作業が進みます。

使用している機種は高儀EARTHMANのRBS-195Aです。

おそらく一番安価で手に入るバンドソーではないかと思います。

でもしっかり使えて、経験済みですが故障の際のサポートもしっかりしている高儀さんの製品なので安心してガンガン使っています。

ラフカットを終えたところでこんな仕上がりです。

ちょっとおしゃれなオブジェにもなりそうです。

トレモロユニットバックプレートの弦通し部分の改造

トレモロバックプレートの弦通し部分は、それぞれの弦に対し1つずつ穴が空いています。

これを木製で再現するには1つ問題がありました。

1つは穴と穴の間の部分が細いので、木製だと強度が足りずすぐに割れてしまうのではないかと。

そこで無理にこれを再現するよりも、弦通し部分をPRSのように1〜6弦まで1つの穴にしてしまおうと思います。

まず穴の高さを測ってみます。

次に、弦通し穴を書いた部分に、9.6mm幅のあなを開けられるよう線を引きます。

じゃあ、そこに穴を開けましょうってことで斜線を弾いてわかりやすくします。

これで弦通し部分の穴あけ準備は完了です。

後々9.5mmのトリマービットでガイドをつけて削りましょう。

直線部分をトリマーでカットするためのガイドをつける

まずは外周の直線部分をトリマーでカットしていきます。

その準備として、直線部分にMDF板のガイドを両面テープで貼り付けます。

両面テープはいろいろ試した中でガイド装着にちょうど良い粘着力だった二トムズのPROSELFです。

トリマーを使うため、横方向からの力に強いもので剥がす時は剥がしやすいという、わりと調子いい考えで両面テープを探していたところ、これが今のところ最高に使いやすいです。

さすがに剥がす時はそれなりに力を使いますが、跡は残りにくく綺麗に剥がれます。

MDF板のガイドについては、購入したときに外周だけ切り取り、直線が出ている部分をいくつか切り分けて作っています。

オレンジの部分が直線部分でガイドとして使える面です。

ガイドは貼り付けるときは、下の写真のとおり線の内側に合わせて貼り付けます。

バックプレートをMDF板に書き込んだ時は、バックプレートの外周の外側に線を引いていることになります。

線の上にガイドを貼り付けてしまうと、純正バックプレートより0.3mm程度大きなテンプレートになってしまいます。

なかなかシビアです。

トリマーでカット

テーブルトリマーで直線部分をカットしていきます。

1回で9mmをカットすると抵抗がありミスしやすいので、3mmずつ3回に分けてカットします。

テーブルトリマーは自作なんですが、作り方や様子を知りたい方はこちらの記事をご覧ください↓

安定してトリミングができるので、1台あると非常に便利です!

カットが終わったら、ガイドとして貼り付けたMDF板を外します。

両面テープの粘着力からして素手では外れないので、プラスチック製のスクレーパーを少しづつ隙間に入れて剥がします。

曲線部分はベルトサンダーでサンディング

直線部分がカットできたら、曲線部分をサンディングして形を作ります。

ベルトサンダーを横向きに置き、テンプレートの側面が直角にサンディングできるようにします。

サンディングするときは、ベルトサンダーに軽く当たるようにしながら、テンプレートを右から左へ回し、1箇所だけを削ってしまわないようにします。

そうすることで、曲線部分が均等に削れ、書き入れた線の通りに削れます。

線がなくなったところで終了です。

ベルトサンダーは高儀EARTHMANのBSD-110を使っています。

横向きで使うのは想定されていませんが、上向き固定使用と手持ちで使用できる仕様です。

上向き使用の時に使う専用クランプも付属されている商品で、使い勝手もよく、お値段も安いのでおすすめです。

もう7年くらい使っていますが、故障なしで調子良しです。

トレモロバックプレートの弦通し部分をカットする

弦通し部分は、9.6mmなので、9.5mmのトリマービットを使ってカットします。

刃長が長いビットは最初の1回の掘削量が多くなり、きれいにカットできないことが多いので、できるだけ短いものを使います。

私の場合は刃長5〜6mm程度のものを使用しますが、ベアリング付きで刃長5mmはありそうなのに意外と売ってなかったりします。

そんな中見つけて使っているのがこちら↓

それでは、MDF板のガイドを両面テープで貼り付けて、下側のガイドに沿って右から左へ一直線にカットします。

深さは2mm程度ずつ数回に分けて行います。

ちょうどカットしている写真を撮り忘れまして。

カットしたところがこれです↓

ネジ穴を開ける

最後にネジ穴を開けます。

本当は純正のバックプレートを貼り付けて、純正と同じ径のドリルビットを穴に入れて開ければ簡単なんですが、それも純正のネジ穴を痛める可能性があり避けたいと思います。

ということで、純正バックプレートの上からポンチで中心点をつけます。

中心点をもっと精密に決めるいい方法ないかなと思っているんですが、ポンチじゃなくて、先の尖った先三角タイプでネジ穴と同じ径のドリルビットを、純正バックプレートの穴に入れて中心点をつけたらより正確にできるかもしれません。

そして中心点に合わせて、ボール盤で穴を開けます。

ボール盤は高儀EARTHMANのBB-250Aです。

こちらももう6年ぐらい使っていますが、故障なしで調子良しです。

当時やはり私の財政状況からお値段的に購入できるのがこれだったんですが、十分使えます。

ブレが気になった時期もあったんですが、チャックを取り付け直したり、安すぎないビットを使うようになったらほぼブレなくなりました。

そしてバックプレートなどのネジ穴開けにはスターエムのビットがとても使いやすく、最近はこれがレギュラーになっています。

スターエムのF型下穴錐です。

これはほんとに良い!

これが穴を開ける時に抵抗が少なくて、「スッ」と穴が開く感覚がすごい。

そして開けた穴がきれいでバリも出ないという優れものです。

バックプレートを作るには3mm、3.5mm、4mmの3本で十分なんですが、あんまり調子がいいので他のサイズも少しずつ買い足していく予定です。

テンプレートが完成!

こうして、パシフィカのバックプレートのテンプレートが完成しました。

今回のような、純正バックプレートをトリマーガイドに使わない作り方は、どうしても手間はかかってしまいます。

でも、純正が安全なのでそれに越したことはないなと感じています。

今後はこの作り方がスタンダードになっていくと思います。

さて、トレモロバックプレートの弦通し部分、すでにアッシュ材が見えています。

そうです、もう順調に成形が始まっています。

この成形作業も、以前と作業順番を変えてより精度が高いものにしようとしています。

続きは次回、「新しい方法で作る成形編」でご紹介します!


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少量ではありますが、「Yahoo!オークション」「メルカリ」にて製作したギターパーツ等の販売を行っています。

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ありがとうございます!

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